では、ここで日本語の話をします。私の感覚(多分、ほとんどの日本人の感覚)では、「眠い」と「疲れている」は違う状態です。
「眠い」:寝たいと感じる状態。その理由は疲れているから、とか、夜遅いから、などがあります。
「疲れている」:体や頭を長い時間使って、体力や気力、エネルギーがなくなる状態。
「疲れている」状態と「眠い」状態を同時に感じることはもちろん、あります。例えば、長時間勉強をした後で、だんだん飽きてきた場合。
でも、「疲れている」からといって、必ずしも「眠い」とは限らないと私は思います。とてもエキサイティングなことをした後で、体は疲れているけど、逆に頭はさえているとか、興奮して、「眠い」と感じないこともありますよね。だから、私は「眠い」と「疲れている」は、関連もしていますが、別々の状態だと考えます。
しかし、英語圏の人と話していると、英語の感覚では"sleepy" と"tired"は日本語以上に重なっているのかな~と思う時があります。「疲れている」の意味は英語で何?と私が確認すると、"sleepy" "tired"と認識している人が多いんですね。
反対に、"tired"は日本語で何?と日本人に聞いてみたら、ほぼ100%「疲れている」と答えると思います。「眠い」と答える人はいないと思いますよ。
辞書によると、
sleepy: needing or ready to go to sleep
tired: feeling that one would like to sleep or rest
やっぱり、"tired"の定義に、"sleep"という単語が入っています。日本語の「眠い」という感覚が「疲れている」に含まれているんですね。「疲れているから、眠い」という日本語の文が、英語では"tired"一言で表せると考えていいのですか?
ところで、日本では寝られない時に、「羊の数を数えると、眠れる」と言われています。きっと西洋から来た風習でしょうが、皆さんの国ではどうですか?羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹、羊が四匹・・・